みやおかブログ

原材料名/ブログ(創作実話でない)

読まずに語る銃・病原菌・鉄と、Medieval 2:Total War - Americas campaign

TotalWarシリーズの4作目、Medieval 2:Total War(m2tw)がリリースされたのは2006年なのでもう7,8年前になるんですが、2014年現在でもこれがいまだに面白くてね…。

上気のような参考動画を見てもらえれば分かるかと思うんですが、何千人もの兵士が隊列組んでガチンコでぶつかりあい、中世騎士がランスチャージ!!って世界なわけで、みんな大好きな重機と似たようなもんですよね。

最近は熱量あるファンの仕事っぷりなのか、wiki情報が妙に充実してるというのもあって「ほう、あの国家はそんな特徴が…」とゲーム読み物としても面白く、改めていろいろプレイしてみたり。

で、m2twの拡張版のキャンペーンをあんまりやってなかったんで、新大陸発見後の時代にニュースペインがラテンアメリカを征服していくAmericas campaignをやってみたわけです。

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ベラクルスに降り立った軍神エルナン・コルテスさんで略奪開始!!

銃・病原菌・鉄を読んでないんだけど、まあ戦略的にはCIVっぽいって話らしいので、戦術的な部分にあたるのがこのAmericas campaignかなと。 

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銃!(あんま強くない)

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病原菌!(により人口10.5%減!)

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鉄!(そこそこ強いぞ下馬コンキスタドール

 

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そんな彼らを率いてアステカとマヤを問答無用で征服します。

 

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待ち受けるのは通常キャンペーンのエリートユニットを遥かに超える最強の士気を持つ原住民戦士たち。TotalWarは戦場での兵士の士気が重要で、士気が下がると潰走して無抵抗に追撃を受けるというシステムなので、最後の一兵まで戦い続ける士気が高い戦士を相手にするのは非常にめんどくさい。

 

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大砲ドカーン!

野戦だと敵の足が速くてすぐに接近されるし誤射も怖いから使いづらいけど、攻城戦だとノーターンで壁をぶち破れるわ、立て籠もってるところに撃ち込みまくれるわで非常に文明っぷりを感じさせてくれる。

 

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史実でアステカを征服したエルナン・コルテスさん。

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ゲームとしてはRome: Total Warのアレクサンドロス大王とか、信長の野望上杉謙信とか、三国志呂布並みの強さで敵を屠りまくってくれる。40人位の騎馬隊のくせに敵陣にチャージを繰り返したら680人殺害、224人を捕虜に取るという結果になった。

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宣教師スパムで改宗。 

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勝った。完。

これさえ読めば大丈夫! やらずに語る、世界の労働系ゲーム厳選1024本!!

農業ゲーを代表とするはたらく乗り物、みんなの憧れである重機を運転して労働するシミュレーター系ゲーム。ヨーロッパのほうでは日本のソシャゲー並にメジャーなジャンルなのか、Steamを見ていると毎年ナンバリングタイトルがリリースされるだけでなく、このところは「そんな労働も?!」と言った具合に着実にバリエーションを増やしていっているようだ。

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直近だと3月6日にMining & Tunneling Simulatorがリリースされたところ。トンネル掘りはドワーフでなくとも憧れの職業ベスト3に入るから当然と言えますが。

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先月にはフォークリフトで倉庫作業する「リアル倉庫番」ことWarehouse and Logistics SimulatorというシムのDLCで、なぜかゾンビを轢殺するDLC: Hell's Warehouseがリリースされたというのが労働界にインパクトをもたらしたばかり。単にゾンビ要素を加えただけの安直なゲームが濫発されるこの頃ですが、「労働ゲー=真面目なシム」という常識の殻を破るというか、逆手に取った悪ノリ感はしっかりと成熟した厚いオーディエンスに支えられているからこそと言えそう。

2月末にはHumble BundleのWeekly saleに農業ゲーらのバンドルが登場しており、もはや一部のマニアゲーではなく世界的にもすっかりメジャーであることをアピール。Humble Bundle Weekly sale: Simulators! : GameDealsではreddit民の「バグ過ぎて糞ゲー、金の無駄」という叫びもこだまするほど。

まあだいたい悪いのはドイツだし、どれも基本的にエンジンの出来が悪くてクソゲー度が高くてNot Recommendedになりがちだし、似たような名前の「ナントカSimulator」というのがいろいろ出ててややこしいわけです。

なのでパブリッシャーと開発会社、及びその所在地を調べて「あのへんの奴らが作ってるのか、ふーん」と感じられる程度に以下にリストアップしてみました。プレイはしてません。


■パブリッシャー: United Independent Entertainment GmbH

(※GmbH:ゲーエムベーハー。ドイツにおける有限会社のこと)

開発: United Independent Entertainment GmbHミュンヘンドイツ連邦共和国

地底、森、空と3界の重機を制覇。本場ドイツの貫禄を見せつける。

開発: PlayWay S.A.ワルシャワポーランド共和国

開発: Actalogicリュブリャナスロヴェニア共和国)

開発: app2funデュースブルクドイツ連邦共和国

 

■パブリッシャー: Libredia(マインハウゼン、ドイツ連邦共和国

開発: Chronic Logic (サンタクルーズ、USA)

開発: Red Dot Gamesジェシュフ、ポーランド共和国)、PLAY

開発: United Independent Entertainment GmbHActalogic

開発: UIGActalogic


■パブリッシャー: PlayWay S.A.

開発: PlayWay S.A.ワルシャワポーランド共和国

開発: PlayWay S.A.Red Dot Games


■パブリッシャー: SCS Software

開発: SCS Softwareプラハチェコ共和国

重機を駆る運ちゃん、トラック大好き会社! Euro Truck Simulator 2はメタスコ79(ユーザースコア8.5)と、このジャンルにおいては比較的評判良いです。

 

■パブリッシャー: ValuSoftカリフォルニア州、USA)

開発: SCS Software

SCS Softwareが自社で販売する以前のやつ。

開発: Gabriel Entertainment (アラバマ州、USA)

  • http://cdn4.steampowered.com/v/gfx/apps/33740/capsule_sm_120.jpg John Deere: Drive Green

アメリカの農機メーカー、グリーンとイエローのカラーリングが特徴的なジョン・ディア社の実車が登場する農ゲー。Steamでは単体購入できないが、以前に入手した時にレビューを書いたので、これだけはちゃんとプレイした

 


■パブリッシャー: astragon Software GmbHメンヒェングラートバッハドイツ連邦共和国

開発: Giants Softwareチューリッヒスイス連邦

開発: TML Studiosエアフルトドイツ連邦共和国

 

■パブリッシャー: Focus Home Interactive (パンタン、フランス共和国

開発: Giants Software


■パブリッシャー: RailSimulator.com (BigSims.com

開発: RailSimulator.comカンタベリー、UK)

  • http://cdn4.steampowered.com/v/gfx/apps/24010/capsule_sm_120.jpg Train Simulator 重機の王、鉄道。(DLC多数。本体は毎年名前が更新される)

開発: Giants Software

開発: Excalibur Publishing (バンベリー、UK)


■パブリッシャー: Aerosoft GmbH(ビューレン、ドイツ連邦共和国

(所在地を見たらなんか空港のすぐそばっていうか、空港の敷地内にある会社?だからエアロソフトなのか)

開発: MR-Software GbR(ベルリン、ドイツ連邦共和国


■パブリッシャー: Paradox Interactiveストックホルムスウェーデン王国

開発: VStepロッテルダムオランダ王国


■パブリッシャー: 1C Companyプラハチェコ共和国/モスクワ、ロシア連邦

開発: SoftLab-NSKノヴォシビルスクロシア連邦


■その他

開発: Bossa Studios(ロンドン、UK)


 

まとめ

  • 1024本も無かった。
  • Steamでリリースされているのはまだほんの氷山の一角。各メーカーのサイトを見ればもっといろいろあるので、そのへん含めれば1000本くらいあるのかもしれない。

追記

冒頭に挙げた倉庫ゲーについて、プレイ動画を見てみたら

本編の方は

  • そこら中に人が歩いているのに当たり判定が無く完全スルー。せめてクラクション鳴らしたい
  • これでもかとモチベーションが湧かないレベルデザイン(荷物を一個運んだら、元の場所からもう一個持ってこいとか)
  • あまりに退屈すぎて外の駐車場の車を観察してしまう
  • 天候が変化する無駄なこだわり


これがDLCになると

  • 当たり判定の無かった歩行者がゾンビとなり接触することで轢き殺せる
  • 重機の強さに酔いしれる
  • 対ゾンビ用の爆弾などアイテムが登場してゲームっぽくなる
  • ゾンビが迫る中で運搬することにより仕事に戦術感と緊張感が生まれる

と、本編の不満点だった当たり判定と退屈さを解決するためにゾンビというのは至極まっとうな選択だったんだろうと感じられてくる。

それにしても主観視点で重機を操作できるワクワク感と裏腹に、それを使いこなして習熟していくゲーム的な喜びというようなものが徹底して盛り込まれることがないのがずいぶん特徴的に感じられる。それはやっぱり単に作りが雑だからというのが大きいだろうし、ゲームではなくシミュレーターと謳っているのもあるけれど、「いや面白いとか面白く無いとかじゃなくて、現実の作業ってこういうものじゃん?? チョーリアル」みたいな信念で作ってそうな気さえする。

ドイツらへんに詳しい人は教えてください。

懐中時計

昔、まだケータイが無かった頃は腕時計で時間を確認していて、これが懐中時計の時代の人だとどんな感じだったんだろうと思ったので、一度買って使ってみたことがあった。結果としては「不便!」の一言に尽きるというか、どちらかと言えば時計ごときを仰々しく取り出すのが恥ずかしいので全然使わなかった。

でも、今は腕時計をせずにいつもポケットからスマホを取り出して時間を確認しているので、それがどうにもなんか19世紀末っぽいなって感じがしてしまう。不思議の国のアリスの白ウサギが懐中時計を取り出して急ぐ気持ちも今ならすごくよく分かる。あれはスマホ見ながら電車に乗り遅れないようにする光景だ。

 

ケータイの存在で変わったことといえば、映画や小説の話作りもだいぶ変わったんだろうなと思う。

エリック・ロメールという映画監督の『冬物語』という話が面白かったんだけど、それはまだケータイが無い90年頃が舞台になっていて、ちょっと間の抜けてる女の子がバカンスで男と知り合って別れ際に住所を書いた紙を渡すのだけれど、あろうことか自分の住所を書き間違えていて、おまけに実は身ごもっていて、それから連絡の取れないまま5年が過ぎてシングルマザーとなっているところから始まるというお話。そこから「パスカルの賭け」とシェイクスピア冬物語を織り交ぜて人生を見つめていくという展開。

自分の住所を間違えるとかもともとムリめな話だけど、やはりこれはケータイがあったらそもそも無理っぽいなと思うわけです。でも自分の住所を書き間違えるという行為すら哲学的に思えてしまうのがさすがフランス映画だなと思いました。

功徳

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最近事務所にお茶マシーン(ネスレSPECIAL.T)を導入してこれがまあなかなか美味しくて良いのだけれど、やはりプリンタビジネスなどと似た商売でランニングコストがけっこうかかり、一杯あたり計算すると70円くらいになる。

なので飲む人ごとにお茶代を払おうということになり、そこで自分が最初にイメージしたのは友人夫婦がやっているという「やった家事をシールで可視化してモチベーションアップする試み」(嫁と競いあうゲーミフィケーション)だった。

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でもまあ、結局その場その場で小銭を払う*1ことになった。それからしばらくしてみて、ポイント制にしなくて良かったんだなとふと思った。というのも、ある日気付いたら「お茶代5000円」とか払わなきゃいけないとなるとこれは全然面白くない。

家事は功徳として積み重ねると誇らしいけど、お茶代はただの負債だ。

*1:10円単位はめんどいので3杯飲んだら200円とか適当に

シャピロ剥き

大根の皮を剥く度にいつも思い出すのが、ミスター味っ子でフランス人*1料理人が言っていたセリフ。

「桂剥き? いいえ、これはシャピロ剥きと言いマース」*2

桂剥きみたいなスタンダードな技術に対して自分の名前を冠してしまう図太さが、小学生くらいの自分にもすごくショックだった。だから大根を見る度にいつもいつもシャピロさんを思い出してしまう*3。これからも思い出すと思う。

*1:ちゃんと調べたらロマリアという架空の国の宮廷料理人だった

*2:これもちゃんと調べたら「日本ではかつらむきといいますか しかしこれはわたしのオリジナル シャピロむきです!」だそうだ

*3:シャピロさんが剥いていたのは大根ではなくパンなのだけれど

おそロシア

五輪とかプーチンの話をしていて、おそロシアという言葉について主に現代的なネットスラングとして使われてるとか言われて、いやネット以前からジョークつうか半ば死語くらいじゃないのっていうか、日露戦争のときだって、恐ろしい+ロシアという言葉はあったのだろうから当然組み合わせ的には言ってたんじゃないだろうかと思った。

明治時代の人が、恐露西亜

でも勝ったからそんな恐ろしくもなかったかもしれない。

DQNネーム(だろうか)

前にセデック・バレという台湾映画を見たんですが、まあ台湾人がいっぱい出てくるのでスタッフロールでは漢字3文字名がずらっと並んでました。ああいう中華系の人名って人口多いくせに同じ苗字ばっかりで被りまくってどうするんだろうとか思うわけなんですけど、まあローカルIPみたいなもんで地域ドメインつけて特定する文化なのかなとぼんやり考えていたら…

林爆凱

という名前が妙に目につきました。

馴染みのない林ナントカさんがずらっと並んでて、もはやほとんど模様のような光景なのにそれだけなんか妙に目に引っ掛かったんですよね。リン・バクガイ?

爆発の爆に、凱旋の凱。うん、端的に言って、かっこいい…。男子的にDQN心がくすぐられざるを得ない…。まあ映画だから役者名として気取った名前なのかもしれないし、ネイティブ的にはまっとうな意味かもしれないし。けどまあ、3文字名文化での個性とか考えてたところに、こう認知されてくる漢字パワーがあるんだなと感じました(勝手に)。