みやおかブログ

原材料名/ブログ(創作実話でない)

箱庭ゲームのお葬式


Audioboo / ワールドネバーランドの話

inaLさんがワールド・ネバーランドという箱庭ゲームで、友人の名前をつけて登場させたNPCが死んで葬式に出席した話をしていて、このゲームやったことないけど葬式があるのはすごいと思いました(笑ってしまうのもすごく分かる)。

箱庭ゲームということではThe Simsシリーズのファンなんですが、あれだと明確な葬式って無いんですよね。一応誰か死んだ後に葬式パーティーってのは開催できるんですが。葬式でパーティー…? さすがは欧米だ、っつうか、バースデーパーティーとか結婚パーティーとか出来るゲームなんで、まあ単にゲームとしてパーティー開催できる機能を利用してるだけの実装だとは思うんですが。映画だとよくカットが切り替わってみんな黒服に身を包んで棺を埋葬してて、えっアイツ死んだの?的なシチュエーションも多いし、ちゃんと作るならそういうイベントにするんじゃないかなと(どうでもいいけど、最近見たえっアイツ死んだの?展開はクロニクルという超能力映画)。

というかSimsだと死んでもすぐにメモリからは消えず、墓石オブジェクトを住処にして夜な夜な幽霊として出てきます。その墓石を削除した時に本当にメモリ上から消えるという感じ。条件次第で生き返らせたりできるし。だからちゃんと葬式やらないのかもしれない。

あとWizardryなんかだとキャラクタのロストっていうのがキャラクタを格納している訓練場から登録を抹消することであって、ゲームキャラの死って要はメモリ解放だったり、よく言われるような「その人のことを覚えている人が誰も居なくなった時が本当の死だ」ってのも、参照の切れたオブジェクトをメモリ上から削除するガベージコレクションだったりとか。ゲームキャラの死とか言うとナラティブ方面で小難しくてめんどくさいけど、まあテクノロジで作られたビデオゲームの場合はそれ自体はまずテクノロジで説明できるだろうなと。

で、箱庭の葬式の話。死というよりは儀式、イベントについて。まあやっぱそれまでの積み重ねと交友関係が総括されるのがいいのかなと。ウイニングポストとか競馬ゲームの引退式も、勝ったレースの一覧や、調教師や主戦騎手がコメントをくれたりするの、単にデータを出してるだけなのにいいんですよね。ただのデータだけど、自分がそこに立ち会ってる感。